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red grassy plain
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作詞 ひでやん |
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濡れたその地に そいつはいたんだ
赤い帽子は雨に打たれ 風に吹かれ
誰の目にも留まらず 誰にも気づかれず
何も言わずに お前はそこにいた
俺は何も言わず お前を手にした
その場所から お前を連れだした
お互い雨に打たれながら
お互い喋らないまま
どうだい 初めて動いた感想は
俺がお前を 素敵な場所へ連れてってやるよ
見えるかこの空が 今はただの泣きむしが
涙ばっか落としやがって 悲しいやつさ
見えるかこの先が 今はまだ汚い場所さ
もうすぐ着くさ お前に似合う場所へ
空は晴れて明るくなり ようやく住処についたんだ
乾いた地に 雫が落ち
目の前には 広大な草原
あそこまで 俺が連れてってやるからな
どうだい いい場所だろう
お前がいるべき場所は あの草原さ
見えるかこの空が さっきと違ってきれいだろ
元気を取り戻し 笑顔をふりまいてやがる
見えるかあの場所が お前の仲間がたくさんいるだろ
いろんな色の帽子を被って お前を待ってるさ
やっと着いたんだ この場所に
でもお前は なぜかおかしかったんだ
嬉しくないのか 楽しくないか
俺の問いかけに答えず しだいにお前の頭から 帽子は地に落ちた
返事をしてくれないか 答えてくれないか
お前は動かない 俺の手から落ちていく
せっかく連れて来たんだ なんでなんだ
俺はお前の体を運び 仲間の待つ草原へ 大切に埋めたんだ
そして俺はお前の分まで 生きてきた
お前の仲間の世話も 俺はたくさんしたさ
そして俺にも 終わりが来た
そのとき気づいたんだ 俺の前にいる お前の姿に
俺の目に映る たくさんのお前が
見えるかこの草原 真っ赤に染まってやがる
お前が帰ってきたのか 勘違いしちまいそうだ
見えるか仲間の姿が みんな赤い帽子さ
お前の帰りを待って みんなお前になっちまったよ
見えるかこの空が あの日と同じできれいだろ
元気をみんなに分けたくて 笑顔をふりまいてやがる
見えるかあの場所が お前の仲間がたくさんいるだろ
お前の色の帽子を被って お前を待ってるさ
そうして俺は 安心できたんだ
世話をしてよかったさ お前にまた会えたんだからな
そしてまた 本当にあえる 待ってろよ
もうすぐで 着くからな
あるところに きれいな場所ができた
そこは夢のような場所で 人間に好まれる場所となった
そこには いつも
たくさんの 猫と花が 戯れていたんだ
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