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家族。
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作詞 迂闊ようこ |
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思えばそこに。
思えばそこに,母がいた。
毎朝,欠かさず弁当を作ってくれた,母がいた。
いたわりある心を差し出してくれた,母がいた。
お母さん,ありがとね。
思えばそこに。
思えばそこに,父がいた。
無口で,あまり何も話さないけど,なんとなく,私を理解してくれている父がいた。
怒鳴って,私の過ちに気づかせてくれた父がいた。
お父さん,ありがとね。
思えばそこに。
思えばそこに,祖父がいた。
小さい頃,カタツムリを見て怖がった私に優しく『怖くないよ,これも生き物なんだ』と教えてくれた祖父がいた。
母に怒られたとき,ゴツゴツした右手で,撫でてくれた祖父がいた。
お祖父ちゃん,ありがとね。
思えばそこに。
思えばそこに,祖母がいた。
私の大好物を,あっという間にこしらえてしまう祖母がいた。
夏に映えるひまわりのワンピースを,私に秘密で作ってくれた祖母がいた。
お祖母ちゃん,ありがとね。
思えばそこに。
思えばそこに,妹がいた。
私の誕生日に喧嘩している父と母に,『おねぇちゃんの誕生日なんだから,やめてよ!』と泣きながら言ってくれた妹がいた。
些細なことで喧嘩して,素直に謝ってくれる妹がいた。
W子,ありがとね。
思えばそこに。
数限りない,家族の支えと,ぬくもりがあった。
気づかないふりをしていた。
恥ずかしくて,言えなかった。
ありがとう。
頼りない娘だけど,
がさつな孫だけれど,
姉らしくない姉だけど,
これからも,よろしくお願いします。
みんな,大好きです。
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