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<夏・昼間・君との帰り道・影
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作詞 ロック★ |
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影を見ました
小さな隙間から はっきり
影が覗いていました
苦しいとかダルイとか
そんなのは自分だけではなく
誰しもが何かしら抱えているらしい
ジブンダケデハナク
生きていることの憂鬱
上手い吐き出し方を教えてよ
皆して知っているのだと思った
それは年を追うごとに考えとして広がり
隠すのが上手くなるのでしょうか
それとも
見つける目を失っているだけなのでしょうか
笑うのに精一杯だよ 見当がつきませぬ
絶対とか愛を誓うだとか
格好良いヒーローの口癖
馬鹿にしている様で実は少し言ってみたい
カッコイイヒーローノクチグセ
孤独と向かい合わせの個人
満たされる瞬間を暴き出してよ
唯 皆して知らないフリしているのだと思った
それは後になって段々確信へと変わり
近いものへの愛情に似た感情でしょうか
それとも
飴玉に似た重く冷たい石を飲み込んだ錯覚でしょうか
何れにせよ誤魔化しつ 歩いたのです
壁の向こうに感じていた君が
あの帰り道 共に有刺鉄線を越えたのです
踏み切りの音が沈黙を埋めました
青空は少し泣きそうでした
いつもどおり真面目でノリの悪い君の
合わせ笑いが曇るのを感じました
一瞬 しかし 底にある本当
後は君に下を向かせまいと必死になる自分が居て
影を見ました
僕の失言が その入り口を招いて
影が覗いて
見てはならなかったと 後悔したのでした
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