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ゆめおい機岨呂泙
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作詞 遊唖 |
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毎日向かうこの場所で
アタシは思いもしない出来事に出会った。
突然やった。
「なあ、アド教えてや」
アイツにそう言われただけやのに・・・
何でこんなに恥ずかしいと思ったんやろ。
密かに指が震えていた。
「お・・・おう」
震える声で、アタシは出来る限りの笑顔で言った。
アタシとアイツは、いわゆる喧嘩友達。
毎日わめいて
無茶にはしゃいだりして
いつでも、アタシの隣にはアイツの笑顔があった。
そんなアイツのことを、アタシは
あまり深く知ろうとはせんかった。
だって、怖かってんもん。
アイツを知っていく度に、胸が高鳴る自分を
押さえきれなくなる気がしとったから。
もし“そう”なってしまったら
元に戻れなくなるかもしれへん。
近すぎて、離れたら怖い。
アイツはアタシの心の全てを支配してる。
アイツは、気づいてんのかな。
その日、アタシは携帯を強く握りしめた。
アイツからのメールを待つために。
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