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無様
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作詞 omoigusa |
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放課後の教室に一人
影が一人
風舞う部屋で目を瞑り
過ぎし日を描く
なぞるようにじっと
撫でるようにそっと
愛でるようにすっと
君を描く
淡い色気に惹かれ
無防備な背を抱いた
言の葉を紡ぐより
ただ唇を押し当てた
君が座ったこの席で
君が眺めた物を見る
君が見詰めた人を観て
君の言葉の意味を知る
瞳閉じて空を仰げば
心擽ぐる甘い香
腕をしびらす柔和な温もり
等身大の君が頬笑む
五感に響く君の全てが
幸せなのだと信じたあの日
今更風に流せもせず
僕は瞼を閉じて泣いた
未だに僕は動けないから
零れる涙は干える事無い
誰も居ない教室の中
無様な自分を嘲った
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