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CANDY…
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作詞 ☆蓮花☆ |
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部屋を整理していたとき、机から落ちたそれは…
あの人に、あげようと思っていた飴だった。
「あんなのにあげるお土産なんて、安いのでいいよ(笑)」って
友達には言っていたけど。
内心、すっごく悩んで。
悩んで。
何をあげたら喜んでくれるかなぁって。
頭はあの人のことばかりだった。
やっと見つけたのは…
飴。
アリキタリだけど。
あの人、煙草吸うんだよね。
入れ物が灰皿にもなるから、使ってもらえるかな。
色が赤と緑の2種類あったけど。
一つしかない、緑にした。
あたしだけ、こんなに浮かれてたんだ。
結局、あげられなかった飴。
「お母さん。これ、叔父さんに買ったの。あげてね」
叔父さん、ごめんね。
あたし、本当は「あの人」にあげたかったんだ。
でも、引きずってる気持ち、踏ん切りつけなきゃいけないから。
でも…
あの人のために一生懸命選んだ気持ちを、捨てたくなかった。
だから
大好きな叔父さんにあげる。
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