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待つ女
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作詞 藤代和馬 |
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あぁ もう
来ないのかしら
彼の御方
何処もの場所で紅茶啜りつつ
彼の御人を待ち詫びる者某。
約束は無いに等しき
只其れ故に
待つ事を
今生き甲斐とする
カップも乾いてしまったわ
待ち惚け
あぁ もう
居ないのかしら
彼の御方
足を組み替え途方に暮れて
見遣るガラス窓に想ふその御姿。
約束は無いに等しき
只其れ故に
僅かなる
御希望に望み託す
待つ事しか出来ないわ
靴音を頂戴?
さてさて此処に申し上げまするは
哀しい物語。
待たす者と待ち詫びる者の御話に御座います
御話の行方は存じません。
絵の具を手に取り御描きにならねば。
あぁ もう
要らないのかしら
彼の御方
何処もの場所で涙流しつつ
彼の御人を待ち詫びる者某。
約束は無いに等しき
只其れ故に
待つ事を
まだ生き甲斐とする
見れば踏み抜かれてゆく蟻の死骸
さぁ足掻け
その手足で
足掻いて見せよう
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