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終焉列車
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これが最後の電車か?
自分自身に尋ねてみる
たとえ行きたい方向と逆へ言っても
まぁ、いいか。と割り切って考えることとする
えんじ色のイスに寝転んでみた
予\想以上にイスは硬かった
駅のホームにはたくさんの奇異の目
ああ、好きなだけみてくれ。これが冒険者だ。
終焉列車は走り出した
一度すら通ったことのない草っぱらを
誰のレールも敷かれていない
自由な線路を走れるのはこいつだけさ
ガタガタガタガタ揺れている
想像以上にハードな道だ
駅はないので適当に止まったが
誰一人降りやしない。そりゃそうだ。
彼らも自分特許の道を進むために
腹くくってこの電車に乗り込んだんだろう
会社員、男の子もあの主婦も。
誰もこんな最初で途中下車しないさ。
開拓列車は走り出した
またこの草っぱらにタイヤの跡つけながら
誰かがこっちへやって来た
帽子を逆向きにかぶった男の子だった
目が妙に達観していた
恐らく自分よりたくさんの経験を積んできたのだろう
突然帽子を脱いで俺に手渡して彼は電車を後にした
終焉列車は走り出した
草原に彼一人置いて走り出した
そうか、いつかはどこかで降りなくてはならない
挑戦をする夢人達に手助けをする為の物だから
終焉列車は走り続ける
ガタンゴトンと大きく振られる
乗客全てが降りるまで運営中止はなさそうだ
だから乗客は皆夢を追うんだろう
さらに自分の線路を作るんだろう
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