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夜
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作詞 川上春来 |
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あたたかい言葉望んで 心開いてみた
それとは裏腹に 白いカーテンが見えた
緩やかに流れる時は 速度を速めて
白いカーテンはぎ取って 暗い空を見せた
風が冷たくて 口が回らなくて
手足をすり寄せ 君は去っていく
銀色に輝くその髪は
君の憧れへと繋がって
凍える視線の先で君は笑顔で
他の誰かと言葉を交わす
ポロッと口から出た 「好きだよ」文字を
訂正しながら 心狂い踊り出す
君は知ってか知らずか 袖口を握り
引き寄せては また距離を離して歩く
空を見上げると 粒状の光り
飾らない心が大事と 伝えてる
ビー玉の瞳が貫いて
君に悟られたと誤解して
本心聞き出せぬままに微笑んで
「今日はありがとう」と両手を振る
言葉は伝わらず通り過ぎて
気持ちと涙は尾を引いて
別れ際を繰り返して
街の光りの渦に 消えていく
あたたかい言葉望んで 心を開いてみた
深く息をつく 視界が白く濁る
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