|
|
|
第三次世界大戦
|
作詞 ヒズキ |
|
この声を 幾度嗄らせば
キミにとどく?
「たすけて、
おねがいだ」
そう言っているのなら、
キミは絶対に
“弱音を吐くな”
そう言って、
僕を叱るだろう。
でも、今は違う。
「会いたい、
一目でいいから」
この言葉を聞いたら
君はどう思うだろう。
戦場に赴くキミは
“まってろ。
すぐ帰るから。”
そう言って、
泣き叫ぶ僕を背に
重たそうな銃を担ぎ
行ってしまった。
もうあれから
一週間はたった。
「戦争をすれば、
我が国は平和になる」
だれだよ、
そう言ったペテン師は。
いつ、この国が平和になった?
平和なんて言葉、
有りもしないじゃないか。
僕の耳に聞こえるのは、
優しかったキミの声じゃなく、
銃声や、耳障りな
戦闘機の音だけ。
戦争がくれたのは、
この“音”と
孤独と
不安と
恐怖と
キミのいない
悲しみだけだった。
今は20XX年
第三次世界大戦の最中。
|
|
|