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紫の夜
作詞 二羽
昼より強さを増した風が
汚れた世界に吹き荒れる

想いの詰った小さな花は
静かに願いを思い出させる

紫の花は有り得ない幻想を抱かせた
空が流す灰色の涙 七変化は繰り返す
せめて 出会わなければ良かったと
私の脳裏に思わせて…

いつもより明るい満月が
身体を外へと導いた

成長の遅い庭の花は
次第に心を痛ませる

空は涙を流しきり 花の衰弱を進ませた
気まぐれな空は また涙を流すだろう
悪気のない幻想は痛みを感じさせるだけ
でも漠然と考える
今はただ 会いたいと…

生きた証も残せないまま
存在理由もわからないまま
息絶えてしまうかもしれない

それでも 紫の花は幻想を抱かせる
空が流す灰色の涙 七変化は繰り返す
思い出は綺麗なまま
いつまでも綺麗なまま

生きる意味など見出せなくてもいい
風は何も言わないで 優しく包んでくれるから

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2003/06/22
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コメント 紫陽花がとても綺麗だったので詩に取り入れてみました。
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