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302
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作詞 結城ゆき |
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ホントは知ってたよ
会いに行くたび 誰かの匂い隠していたこと
ホントは知ってるよ
君の気持ちが もう私には向いていないこと
部屋を出るとき わざと言わなかった
「また、来るね」って
君は気づいたの?
最後のキスをくれなかった
となりにはコンビニ
向かいには図書館
ありふれた街に佇むアパート
もう叩くことのない
302号室のドアが涙でにじんでる
バスの時間のせいにして 駆け足で君から逃げてく
愛してるよって何度もささやいて
繋いでいた
君を縛っているだけと知りながら ずっとね
たくさんのメールも
ナイショで撮った寝顔も
君に関する携帯のメモリは
もう消してしまおう
“想い出してため息”なんて哀しいから
だけど心のメモリは簡単に消せなくて
住宅街を抜けて
公園の向こう側
ありふれた街に佇むアパート
もう見ることのない
302号室のカーテン 映る君の影
「サヨナラ」くらい言えばよかったかな
なんて、あぁ
バスの窓から遠ざかってく 2人の302号室
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