|
|
|
逆転の発想
|
作詞 nayura |
|
君は変なヤツだ
僕の大事にしていた花がしおれていて
もう捨てるか切るしか無いと思ったとき
君は「この花を逆に置けばまた育つよ」
などと、馬鹿馬鹿しくも頷ける方法を思いついた
君は変なヤツだ
僕にとってショックなことが起きて、
悲しい表\情を浮かべていた僕の顔を
逆から見るように覗いてきて
「逆から顔を見たら、表\情が明るくなると思うんだけど・・・」
って真顔で言ってきた
あまりの馬鹿馬鹿しさに、僕は笑ってしまった
帰り道、誰かに踏まれた蟻んこを君は見つけた
僕は、どうせまた逆から見ればとか
逆転の発想を浮かべるのだろうと思っていたのだが
違かった
君は泣いていた
僕は「どうしたの?」と言ったら、君は
「死んだものはもうどうしようも出来ないよ
この世には死んだ人を生き返らせる方法なんて無いから」
と、君らしくない言葉を放った
それからはまたいつもどおり
君の発想は馬鹿馬鹿しくて僕を笑わせてくれた
そんな時に、
君は「どうしようも出来ない人」になってしまった
僕は、君の顔を逆から見ようとした
けど、何の変化すら無かった
そうだよね。
君はいつしか、言っていた
「この世には死んだ人を生き返らせる方法なんて無い」って
だから、君は言いたかったんだよね
どんなにしおれた花でも、どんなに悲しそうな顔をしていても
逆から見ればいいんだよね
逆から見れば死から遠ざかるもんね
だから、僕は笑った
君も一緒に笑えるよう、大きな大きな声で
泣きながら笑った
|
|
|