|
|
|
名もなき猫
|
作詞 詩人 |
|
いつものように裏通りには真四角の箱が置かれていた
あいにく今日は大雨だ俺の寝床は湖さ
その箱はいつも孤独に人を待つ
どうせ誰も見てくれやしない、俺は名もない猫なんだ
ああ神様
俺のたった一つの願いを聞いてくれないか
俺にぴったりの名前をつけてくれないか
誰にも呼ばれなくてもいい
そうさ俺は名もない猫なんだ
その箱にはいつも悲しさがあふれていた
そうさ俺は不幸な猫さ話し相手もいやしない
裏通りにはいつも悲しい泣き声が響いていた
今日も人は来なかった、俺は名もない猫だしな
ああ神様
俺のたった一つの願いを聞いてくれないか
俺にぴったりの名前をつけてくれないか
そう、この俺にぴったりの名前だ・・・
俺は今日から「クロ」って名前さ
そして猫は照れくさそうににつぶやいた
もっとましな名前付けろよな・・・・・
|
|
|