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寂しさに気づく頃
作詞 ストレイシープ
流れていくものに帯びる哀しさに
近頃やけに気付くようになって
無邪気な頃によくささくれた傷と
似たような痛みに心が疼いてる

終電間近の帰りの地下鉄で
くたびれた手すりに体を委ね
何のしがらみもない世界に焦がれてる

雲間から覗く夜空の切れ端を
縫い付けて隠す 僅かな星屑
見れずについた深い溜め息は
空っぽの僕の夜空を覆って行く

俯瞰で世の中を見るようになってから
過ぎてく時間の早さがわかったけど
老いていく自分を悟りたくもないから
女子高生に負けじとパフェなんか頬張る

行き付けの喫茶で飲み乾すコーヒーが
丸ごと濁った体に染み込んで
苦みばしった朝へまた僕を連れ出す

窓辺からさす朝日の光が
オレンジに染める パソ\コンやコピー紙
けれども僕が和んだシーンは
真っ赤な課長のハゲ頭だったりする

抱え込んだ悩みのスケールは
歳食うごとに広がる視野と
どこまでも反比例を続けていく

雲間から覗く夜空の切れ端を
縫い付けて隠す 僅かな星屑
見れずについた深い溜め息は
空っぽの僕の夜空を覆って行く

疲れきった夜 憂鬱になる朝
ちっぽけな悩みでさえやり過ごす自分
臭いものには蓋を閉めろと
古い偉人はよく言ったもんだ






 

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公開日 2005/09/01
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