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ふわりと僕は空を飛んだ
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作詞 JINRO |
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ふわりと僕は空を飛んだ。
殴られてばかりだ。
打ちつけられた。
心の僕は、毎日を途方にくれていた。
ふわりと僕が、空を飛んだ。
笑われてばかりだ。
切りつけられた。
泣けない僕が、毎日を笑い続けていた。
震える足が呟いた。
僕はしっかり立てるって。
震える僕は、そんな言葉なんて信じられやしない。
いつか終わりはくるよって、そうだ、ガマンすれば良いさ。
そう言いながら、騙し騙して、過ごしていた。
壊れた心を動かすように、強く殴られてしまえば、テレビみたいに僕は動くはず。
砂嵐が胸を過ぎって、それもすぐに忘れてしまう。
ふわり、、、と僕は空を飛んだ。
いつか終わった日には足の震えも止むだろう、そして代わりに震えた口が呟いた。
逃げて、また始まる日が来てしまう前に。
だけど今は、僕は立っている。
背負っているものがあるから、その重みが僕を支える。
もう僕は空は飛べない。
かかとは地面に張り付いた。
震える足がやっと、笑った。
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