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サラリーマン・ブルース
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| 作詞 空繰技師 |
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同じ顔にまた怒鳴られ 見えない何かに強要され
気が狂いそうなぐらい疲れ果てても行進だ
ボロアパートに帰れば睡魔にむさぼりつく
眠るだけが今は幸せ それぐらいには末期だ
留守録に溜まった着信 無言交じりで十\数件
再生ボタンは押さずにあくび交じりで全消去
午前二時を過ぎても夜が来ない窓辺にもたれ
煤けた風に癒しを求める日々にはうんざりだ
あの星が輝く理由を思い浮かべたら唯一つ
流れて堕ちてったのは手の平からこぼれた願い
どうせ幾許の意義すら見出せない 未来は心許ない
脇の方歩いても ぶつかる時はぶつかるでしょう
中途半端に子供で居るからおかしくなっていく
「大人にはなれないなぁ」
ぼやきながらライターで火を点ける仕草だけは
巧くなっていた
ネクタイの数が増えていく 鎖が増えた気分
その中から今日を選んだ 真っ黒に染まっていた
焦げたトースター齧って紙面の片隅に踊る
事件の去就去来とか頭ん中に叩き込んだ
出てった彼女が忘れた一冊の地味な絵本
埃をかぶってもなおその存在を示して
視界の片隅をよぎる度に死にたくなるほど
ろくな気分にはならないのに捨てられない
―\―\「未練だ」
お話で星になった猫みたく生きる目的は一つ
誰かのための歯車になれれば幸せかなって淡い期待
どうせ努力も血も汗も涙もやがて金に換わる
汚いとか言うけど それもまた必要な現実でしょう
僕に触れられないトコで全てが終わればいいのに
「関係ありません」
そ知らぬ顔でネクタイの位置を直す仕草だけ
繰り返して
でも気になってた
どうせ大した結末なんか用意されて無いのに期待して
戦っても理想から どんどん遠ざかってくだけ
走るのにちょっと疲れたから休もうとしてみても
「みんなも走ってる」
不毛だとは知りながら焦って駆け出していく
どうせ幾許の意義すら見出せない 未来は心許ない
前の方走っても 抜かれる時は抜かれるでしょう
中途半端に大人で居たいからおかしくなっていく
「子供に戻りたいなぁ」
にやけながらライターで火を点ける仕草だけは
巧くなっていた
子供の頃には想像もしなかったぐらい
大人になった自分が居た
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