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おばあちゃんの恋物語
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作詞 明日の足跡 |
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幼い頃 暑い夏
冷えた麦茶を片手に
よく聞かされたのは
今は亡き
おばあちゃんの
淡くて切ない
恋物語
おばあちゃんが
思いを寄せた人は
5歳年上の
近所のお兄さん
当時学生だった
おばあちゃんに
「ちょっと行ってくるよ。」
と言って
「何、すぐ帰ってこれるさ。」
と泣くおばあちゃんの頭を
撫でたその人は
二度と帰って来なかった
後、
その人は特攻したのだと
噂\で聞き
愛する人が散った空を
ずっと眺めて
溢れる涙を必死で押さえて
強く生きようと
戦争をもう
繰り返さない
平和な世界を
願った
この話をする時の
おばあちゃんは
いつも何処か
寂しそうで
空を見上げて
「きっとね、本望だったと思うよ。」
そうポツリと言う
おばあちゃんは
最後には
優しくよく微笑んだ
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