|
|
|
詩
|
作詞 衒咲 胡斗 |
|
記憶に残らないものは消え去ってしまう
たとえ永遠に孤独が迫ってきても
忘れられたほうがいい
人は他の何かを同胞さえ
知らぬまに虐げている
敗者でもいいから世界の端っこに逃げても
太陽に焼き付けられる
腐敗しきった心は何を癒しても
答えはどぶの中
手からこぼれる鮮血は
まるで死んだ星の涙のよう
生きる事に疲れたならば
墓場に入り死者の変わりに眠ればいい
愛されることに餓えているなら
動けないように締め付ければいい
怒りをぶちまけて振り返ってもらえると
信じているほど愚かじゃない
無罪の死刑人は奈落に突き落とされ
偽善者の餌となる
鏡に映る自分を粉々に砕いて何になる?
一ミリも動かせない運命をあがいて歩き続けて
目指した未来は無様に横たわっている
汚れた傷跡に刻み込む正義の雨
撃たれて撃たれてでもまだこびり付いて
壊れて崩れ去る大空を天にほとばしる痛みは
旋律を繋いでいく
美しさなどただのうわべの見せ掛けで
真実が穢れた躰を浮かびだす
冷たく包み込む母親の腕
棘が突き刺さるように凍て付いて
囁いた言葉は天使の詩
|
|
|