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月
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作詞 ナナ。 |
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月
この橋の上
僕らは別々の道を歩んだ
君の最後の姿さえ覚えていない
風もない 月もない 暗い夜
毎日出会ったこの橋で
もう君の姿を見かけなくなった
どこか遠くへ行ったんだろう
当たり前のことさ
孤独な時間は
哀しみを増やして 涙を溶かして
僕の気持ちを少しずつ塗り替えてゆく
それを細い糸に染み込ませて
君のところへ もし掴んでくれたなら
そっと手繰り寄せて
君がその手を離してしまわない様に
この橋の上
水面に揺れる満月
風が撫ぜてゆらゆらと
偶然に出会った君
伸びた髪はふわふわと
知らないふりをしなければ
駄目ですか?
それとも
その手を引き寄せて
抱きしめてもいいですか?
絡んで解けない視線
冷たい風が少しだけ僕の背中を押す
君にちゃんと別れの言葉を…
それとも
ほら 今日は月が出ているから…
ねぇ…もう一度…
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