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傘はいらない
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作詞 早瀬りか |
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鍵盤をたたくように雨が緑を揺らしてゆく
追いかけられるように改札に向かう人々
私は流れに逆らってあなたを待っていたい
だから傘はいらないの
いつかの雨降りのように
壁にもたれながらあなたが
迎えにきてくれるから
めがねをはずした顔を私だけに見せて
ひどく寂しいのはあなたがいないから
振られたあとも忘れられない
それは私一人のわがまま
ずっとそばに 交わした約束も
軽い口約束 だから気にしないで
だけど雨降り 傘はいらない
ピアノを弾くように肌をすべる指覚えてる
指からめ眠る世界で一番安心な場所
ついてはいけなかった私 強く信じてたのに
傘は傘はいらないの
今でも雨音たたくけど
あなたに寄りかかった私
罰を受けているようで
冷たい雨が体を冷やす 泣けない私を閉じ込めてゆく
ひどく寂しいのにあなたはいないまま
あなたを待って生きるなんてね
まるで安い小説みたいさ
いつもそばに 交わした指輪さえ
守れない約束 べつに気にしてないわ
だけど雨降り 傘はいらない
あなたのいない 町はからっぽ
だから雨降り 傘はいらない
雨の明日を一人歩いてゆくわ
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