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残酷な憧れ
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作詞 撫子 |
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深い深い森の奥に
ひっそりひっそり暮らしてた
小さな小さな女の子の
遠い遠い昔の話
少女は鳥を手に入れたいと思った
本当にそれだけだった
「どんな手を使ってでも」
そう思ったのは初めてだった
少女は鳥を手に入れた
鳥は空を恋しがり 度々籠を抜け出した
少女は 羽をちぎり取った
鳥を自分だけのものにするために
飛べない鳥は 羽ばたきを忘れ
いつしか空への祈りを捨てた
日がな一日 うずくまり
己の死にゆく日を待つばかり
そして少女は初めて気づいた
自分の犯した過ちに・・・
少女は気づいた
自由に飛び回る姿を愛していたと・・・
あわてて羽を寄せ集め
涙の糸で縫い合わせても ちぎれた羽はもう戻らない
その後のことは 誰も知らない
深い深い森の奥に
ひっそりひっそり暮らしてた
小さな小さな女の子の
遠い遠い昔の話
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