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飴
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作詞 くるみ |
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子供ダカラって甘えられない
病気ダカラって甘えられない
調子悪いカラって甘えられない
つらくてくるしくてかなしい
ダカラって甘えられない
甘えてばっかじゃいけないと思った
私はもう子供じゃないんだからって
そういって甘えられなかった
病気のときも
心配掛けてはいけないと
甘えなかった
つらいことすら
言わなかった
それがよけいに悪化した理由
だけど ギリギリまでいえなかった
最後まで 甘えられなかった
いつもおかあさんは言いなさいよって言うけど
お母さん聞いてくれる時間ないじゃない
そうやって言う私
言おうとしてなかった私
つらいときも
悲しいときも
苦しいときも
何一つ言わなかった
甘えなかった
気づかれなかった
甘えててはいけないと
そう自分に悟った
本当は誰かに
甘えてもいいと
言われたかった
誰かの胸の中で
思いっきり泣きたかった
一時期そう思っていた
甘えていいと分かったのは
ここで皆に会えたから
学校で彼に会えたから
優しいお兄ちゃんもいて
相談して
そういってくれた
私はそれがどんなに嬉しかったか
覚えている
大好きな人が
甘えていいと言ってくれた
思う存分泣いた
たくさん泣いて笑って
そうやって生きていくのが
子供だといっていた
たまにくじけることもあるけど
おれが守ってやるからと
言ってくれた
甘えていいとわかって
うれしかったような
少し悲しかったような
悩むことが子供なのだから
子供は甘えていい
あまえてばっかでいいわけじゃないけど
甘えていけない人なんていない
それが分かった
周りが優しく見えた
今まで我慢してきた分は
溶かして固めて飴にした
それを毎日食べて
苦しみを少しずつ減らしている
本当に少しずつだから
あまり効果はないけれど
確実に一つずつ一つずつ
少しずつ少しずつ
楽になってく
少なくなってく
嬉しくなってく
だけど
少し
悲しくなる
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