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少年は鈍色の空を
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作詞 王牙 |
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街が消えた
空が色を失った
明日への道標さえ残さずに
誰がそれを奪い取ったか
それはまるで喪服
赤い太陽(紅)だけ薄ら笑い
誰もが俯いたまま平凡に歩く
少年は鈍色の空を仰いだ
祝福の笑みは無いのに
少年はいつまでも空を仰いだ
まるで自分の笑顔を空に写すように
それはずっと出家
生臭ささえ惜しみながら
いつか神に近づくただずっと祈る
少年は鈍色の空に手を伸ばす
青い鳥でさえ居場所捨てたのに
少年は飽きもせず空に手を伸ばす
その淀んだ色を塗り替えるように
少年は鈍色の空を描いた
キャンバスの上の空は・・・暖かな橙
街が染まる暖かな色に
空が笑う
あの少年のように
私達はこの空を守れるだろうか
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