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くつ
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作詞 Casumi |
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くつひもを替えようと思った。
もうボロボロになって、ぶちぶち切れてたたから。
換えひもを用意して、靴からひもを外そうとした。
でも、ボロボロだったのはひもだけじゃなくって
本体もボロボロになってたことに気がついた。
ボロボロになってるのに、全然気づいてなかった。
あなたと一緒に買いに行った靴だったのに。
あなたが選んでくれた靴だったのに。
私がこの靴をはいたとき、あなたは笑ってくれた。
その笑顔だけで、私はこの靴に決めたよ。
あなたとの想い出が、どんどんゴミになってくよ。
最後まで残るような宝物を、あなたはなにもくれなかったから。
あなたへの想いさえ、ゴミ箱に捨てることが出来たよ。
だってあなたは、ゴミだったんだもの。
きらきら光ってみえたのは、ただの勘違いだった。
それを知るのに、ずいぶん時間がかかった。
馬鹿みたいに永い時間。
苦しんで損した。
明日、新しいくつを買いに行くから。
今度はひとりで。
どこまでも歩いていけるくつ。
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