|
|
|
―鎮魂曲―
|
作詞 可愛残酷猫。 |
|
(もう居ない君へ鎮魂曲を奏でよう)
君が愛したこの鍵盤の音色で
(もう居ない君へ鎮魂曲を奏でよう)
一生懸命弾けない鍵盤で・・・・
*
夜の月に染み込む音色
僕の声と君の笑顔
そしてこの鍵盤
古ぼけた鍵盤が言うよ
『幸セソウナ顔ダナ・・・』
そうさ
今だけは
今夜だけは想い出させないでくれ
この満月に照らされた舞台で
君の元へ逝ける日まで
*
隣で横たわる君に 精一杯語りかける
『ほら・・・綺麗だろう・・・今夜の月も・・・』
『寝ていないで話そうよ・・・・・・』
そんな事 無駄だと知っていたさ
逃げているんだ、僕は
わかっているよ
僕は弱いんだ
あの日の君のように
自慰で花弁を散らすなど出来ないんだ
そうさ
今だけは
今夜だけは想い出させないでくれ
緋色の花弁で埋まった舞台で
君の元へ逝ける日まで―――
*
もうすぐ僕も逝くよ
君のように
あの日のように
(ほらこの手を緋色に染めてよ)
(ひらひらと華が散るよ)
君のように
この朽ち果てた身体を花弁に捧げるよ
(―鎮魂曲―・・・・・)
|
|
|