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ある科学者の極めてつまらない設計図
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作詞 藤原嘉一 |
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見下ろすと僕はとても高い位置にいた
見上げると僕はとても低い位置にいた
僕の右には僕がもうひとりいて
僕の左には僕がもうひとりいた
僕はなにも怖くも悲しくも無い
ふと振り返ると黒い縦長の影はひとつになって
僕を暗闇が包み込むんだ
白い白衣は黒いコートに変わり 茶色い瞳が黒色に変わる
僕の中の宝箱が抉じ開けられて
小さな人形は機械仕掛けに変わり 大きな日記帳が小さくなった
何も聞こえない? 何も感じない?
一体僕は何に怯えているんだい
見下ろすと君はとても高い位置にいた
見上げると君はとても低い位置にいた
君の右には誰かがたくさんいて
君の左には誰かがたくさんいた
僕はなにも怖くも悲しくも無い
上に続く階段をのぼるとそこは地下に続いてて
僕を雑音が包み込むんだ
白い画用紙は赤く熱をおびだして 銀色が溶けて足をつたう
僕の中の薇が壊されて
綺麗な記憶はスカラベに食われ 傷が僕を大きくさせた
何も掴めない? 何も生まれない?
一体僕は何に怯えているんだい
見下ろすと僕はとても高い位置にいた
見上げると僕はとても低い位置にいた
僕の右には僕がもうひとりいて
僕の左には僕がもうひとりいた
僕はなにも怖くも悲しくも無い
ところで君は 誰なんだ
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