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スプリングセィル
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作詞 空繰技師 |
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道だけがあったよ 傍らに花が咲いてた
道だけがあったよ それがどこかへと続いてた
地平線が見えたよ その先に朝日昇った
水平線が見えたよ その先に夕陽沈んだ
一人で歩いてたよ それが普通だと思ってた
一人で歩いてたよ 気軽に口笛吹きながら
ある日道の途中で 良く知らない誰かが
道端に座ってたよ 寂しそうに肩震わせて
「どうしたんですか」
手を差し伸べたら 恐る恐る僕を見上げる怯えた目
「もう耐えられないんです。こんな孤独は」
ぼろぼろの服の君は小さな声でそう言った
「だってみんな一人じゃないか、それぞれに道があるから」
「違う。それじゃ生まれてきた意味が無いでしょう」
ああ、そう……ああ、そうだ
一人で生きてたから忘れかけていた
いつも傍に誰かが居て 誰かに支えられて
それを道標にして 歩いていた
僕も
君だってそうさ
歩き疲れてたことに気づいて
君の隣で寝転んでみた
空見上げたら どこまでも青く
触れられそうな 色をしてた
手を伸ばせば今にも届きそう
そんな春の陽 降り注ぐ空の下
僕ら二人 同じ場所で
しばらく笑い合っていたんだ
もうちょっと もうちょっと
先に行けば きっと道が
二つに分かれてしまうこと
知ってたから
知っていたから
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