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下界 〜見捨てられた世界〜
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作詞 DDman |
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見上げ続けた遥か彼方に 闇が聳える
囚われた罪人は虚空に手を伸ばす
暗闇に心 奪われて
忌々しいこの世界を憎み続けた
憎しみだけが循環して 悲しみと復讐が連鎖した
ただひたすらに 光を求め続けて
傷ついたのは己の肉体
掃き溜めのような此処には 闇が蔓延していた
奴等はこの世界を見捨てた
捨てるだけ捨てておいて 奴等は此処に
「下界」と名を付けた
侵された魂を浄化する術も無いのか
落とされた虚無の溜まり場を 這いずり回る
淀んだ空気も 魂も大地も
救われないまま
辿り着いたその先に 暗黒が見える
下界の住人へと堕落した堕天使達
翼を折られ 毒に侵され
それでも浄化を望み続けている
裏切りだけが循環して 憎悪に駆られ罪を犯す
いつのまにか 天使は絶滅していた
消え往くのは己の誇り
絶望に満ちた世界には 情など無かった
奴等はこの世界を嘲笑った
笑うだけ笑っておいて 奴等も結局
「下界」の住人へと堕落する
侵された魂を浄化する術も無いのか
落とされた虚無の溜まり場を 這いずり回る
お前の心も 体も愛も
俺のものだと思っていたのに
悲しみが響きあう此処には 裏切りは当たり前
奴等が生んだこの世界に
希望などは決してなかった 君は一瞬の光
下界を跡にして先に旅立った君は何処へ
君の光は僅か僕に温もりを残す
でもそれは 闇と 湿りきった風が
奪い去っていった
全てが絶望で塗り固められた
その世界に未来も過去も無く
ただ「今」が変わらずそこに停滞していた
でも あの頃の君を 失ってしまっていた
下界に残されたのは 住人達の悲痛の叫び
上にある世界から落とされし憎悪
永遠に変わらない愛は
この世界には無かった
それを知った僕は今も下界を独り彷徨う
いつか現れる太陽を待ち続けながら
闇の中 今も君を想う
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