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冬の足音
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作詞 みなもと瑠華 |
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そっとやってくる
...冬の足音...
雨上がりの静かな朝
ガラスを叩く 風の音
白く煙る 遠くの空に
鳥の描く弧(こ)がみえる
冷たい息が 凍っても
熱いお茶で あたためる
心に染み入る 温もりは
いつでも ここにあるけれど
ふと 私は思い出す
忘れてしまった 誰かのこと
心によどんだ哀しみが
いつも変わらず あることを
...深い胸の奥
どうして あなたは行ってしまったの?
手の届かない 遠い処へ
誰にも知られず 巣立っていった
神様さえ知らない場所
ただひとつ
切ない魂(こころ)に 残された傷あと
ぽっかりあいた胸の隅
まぶしい笑顔がこぼれています
...過ぎ去った夏の光
時計台の静かな朝
心を叩く 風の色
白い欠片は 遠くの空へ
昇った天使の贈り物
ふと 心が痛み出す
思い出せない 誰かの涙
蒼くかげった哀しみが
いつも変わらず 締めつける
...深い森の奥
どうして ひとりで逝ってしまったの?
消えてしまった 私の友達
いつしか雫で 満たされた器
神様だけがくれた奇跡
大切な
手のひらに 握った星のかけら
ぽっかりあいた窓の奥
やさしい瞳が宿っています
...懐かしい風の緑
このまま 忘れてしまうの?
このまま 消えてしまうの...
淋しくて 淋しくて
私も消えてしまいたい
白く凍った雪に抱かれて
そっと包み込む
冬のささやき...
静まり返る空気のなか
呟きかける 風の声
白い欠片は 遠くの空へ
昇った天使の贈り物
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