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日向の公園
作詞 せっちゅう
去年の春 きみはこの公園のブランコに
一人寂しく 座っていたね 春の日差しの中に
たまらずぼくは声をかけたね 一人ぼっちのきみに
どれくらい話したっけ その時 この公園で

きみは言った 私は病気で 病院から抜けだして
あたたかいこの日向の公園で 座っていたかったって

こんなぼくにでもできることがあるならば
どんなことでもしてみせるよ きみのために
あの時 あんなこと言ったけれどもう
今は・・・もう・・・


あれからぼくはきみとよく話をするようになったね
病院へ行ったり この公園でしゃべったり
きみと話すことが最高だった
病気のことには一切ふれず 朝から夜まで話したね
どんなこと話したっけ その時 この公園で

きみはずっと笑顔だった あなたとここで話してると
どんな重い病気でも治ってしまいそうだって

きみのためになるのであれば ぼくはたとえ
火の中でも水の中でも どこでもいくよ
あの時 そんなこと思ったけれど もう
今は・・・もう・・・今は・・・


突然病院から電話がかかった きみがたおれたと
ぼくはきしむ自転車を必死で走らせ病院へ急いだ


病院に着いた時にはもう きみには
白い布がかぶされていた 遅かった
あの時の言葉は何だったんだと
自分を責めに責めた
布をとったきみの顔は
この世のものとは思えないくらい綺麗だったね
涙が止まらなかったあの日あの時
一つの命が土にかえった
きみといれた時間 本当によかったと思うよ
その気持ちは今も変わらない

きみは今 この世にはいないけれど
いつかまた 必ず逢えるさ
きっとじゃなくて絶対だよ
ぼくにとってきみは 日向の公園に輝く
ただ一つの大切なものだから

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公開日 2005/02/04
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コメント 少し長い詩ですが、最後まで読んでもらえるとうれしいです。「悲しさ」というものをテーマに、悲しいけど、その次の希望につながる、この悲しさは忘れへんけど心を入れかえて生きていこうというような詩です。
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