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銀の世界で。
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作詞 916 |
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降りしきる粉雪は
掌で熱く融けてゆく。
無を想わせるくらいに白いな
反射していつもの鉛色の空も薄紅に染まる程さ。
手が悴むんだ
凍て付くのに熱を帯びたみたいに熱い
もどかしくて堪らないんだ。
自分自身を握り締めた。
こんなに寒い夜だって
君には手を繋ぐ人が居るんだろう?
僕だって暖かいさ、平気だよ?君が居なくとも。
積もり続けるこの白の様に
虚しさは留まらないんだ。
今は君が居ない寂しさを認めたくないんだ。
強がりだって分かってる。
吐息すら白く染まる銀の世界で
立ち尽くす僕が居た。
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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