|
|
|
―\徒然―\
|
作詞 Re: InK |
|
初めての君への告白で
ただ 覚えていることは
何も覚えていないことだけ
あまりの緊張に 顔もあがらなかった
そういや 数日後の返事は
君も 下を向きながらだったよね
初めて君と手を繋いだ時に
ただ 覚えていることは
何も覚えられなくなったことだけ
不安いっぱいに 触れた僕の手を
優しく 握ってくれたから
僕は 君の手でいっぱいになったんだよ
「じゃあね」と出した二人の手は
振らずに握り合っていた
お互い”初めての人”に戸惑いながら
初めて生まれた 二人の約束
初めて君と抱きしめ合った時
ただ 覚えていることは
何も考えたくなくなったことだけ
細い体から 伝わる君の体温を
全て 残さずうけとめて
ずっと 動きたくなかったから
初めての君の別れ話で
ただ 覚えていることは
何もできなかったことだけ
「友達に戻りたい‥」 君の震えた声は
強く 突き刺さり
僕は 素直な男を必死で演じるだけだった
「じゃあね」といった君の背は
とても遠く 小さくて
最後に抱き寄せた僕の腕を
初めて濡らし 離れていった
あれから2年経ち僕らは
今 君の望んだように
友達のままい続けているよね
別々に 歩き出しているのに
時々 振り返ってしまうよ
「じゃあね」といった君は手を
今でも振らず 僕の手に
握ることはないけれど
しっかり触れて 離れてくから‥
|
|
|