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悲哀に塗れた最期の小夜
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作詞 皐 |
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真白ナ桜ノ木ノ下デ 微笑ッテイル螺旋ノ中デソット…
あの日、僕は君と2人でいることを望んでいた
小さな夢を見せ合いながら
だけど、何故か何故か刻は止まったままで
何が起こったかも理解らずに
ずっと絡まり合っていた小夜はもう過ぎて
あの刻の記憶は失くなったの
瓦礫の上の小さな幻は冷たい接吻をして
小さく呟いた…「タスケテ」
螺旋の中で眠っている君は止まっている刻を歩み出した
悲劇の序章を演じてみても
何も変わらないことは理解っていたのに
もう二度と戻れない意識の中で
僕は何を想っていたのだろう
たった一つ憶えていること…
“君に逢いたくて -イトシイ-”
凍えるほど寒い卯月の小夜に
あの白死の桜は風に揺られていた
夢の砂時計は微かに音を出しながら刻を刻んでいた
だけど、今は静かに微睡んで
幻覚に犯された君の瞳は、いつもこの何処かで語っていた
これから、僕はあの場所に還っていくよ
だけど君は泣かないで
二人きりの最期の小夜に呟いた声は風に溶けて
螺旋の中で掠れた声は…
“さよなら、もう僕は独りなんだね…”
誰モイナイコノ螺旋ノ中マデ
君ガ好キダッタアテノナイ唄ヲ…ズット
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