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願わくは花の下にて春死なん
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作詞 万里 |
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気がつけば真夜中に覚めていた
体に馴染んだTシャツ、色落ちたGパン
シャツをはおって、無意識で外に出ていた
小銭とカギだけがポケットに入ってる
いつの間にか咲いている散りかけたさくら
軽い風で散る花びら、その中立ち止まる
暗闇の中、さくらだけが光ってた
そこだけ時が止まってるような
その花は魅力的で誰もが足を止める
誰かのものになるのを恐れて止まない
誰にも見せたくないくらい
自分のものだけにしてしまいたかった
勢い良く風が吹き
花びらが自分をかすめた
舞うたび魅了されていく
意識が薄れてしまう
言葉に出来ないくらいの気持ち
あまりにも言葉を知らない
無知な自分を憎むくらい
その花は魅力的だった
この花の下で死ねたら今、その如月のころに
ただそれだけで、それだけでいい
望月に祈った
どうか今
暗闇の中、花が散るここで
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