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あたらしい傷
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作詞 なっとん |
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『終わったものは、はじまらない』
本にあった言葉を切り取って
わたしはあなたにそう言った
どこにも行ってほしくなかったから
あの時、別れを切り出したのはわたし
もうどうしようもないって
思ってしまったから
そして、無理矢理にでもあなたのこと
忘れようとした
すると、あとから
反動がかえってきた
激しい後悔が自分を襲った
自分の気持ち、素直に言えていたら…と
でも、かえってきた答えは、
わたしが言った言葉だった
『終わったものは、はじまらない』
反論、できなかった
もう終わっていたことなんだと
思い知らされた
前に歩き出したあなたを
とめる術はわたしにはなくて
逃げだすこともできずに
ただぼんやりと
見つめることしかできない
とまってしまった
わたしの時間
動き出すことは
期待できそうにない
さらに奥深い迷路に
わたしは迷い込んでしまった
でも、迷路をとけるのは
自分しかいない
それだけは、わかったから…
精一杯の、ありがとうを
あなたに…
いつか、また
あなたと巡り会いたい
そのときこそ
自分からは
手離したりはしない
絶対に
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