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負けないこと
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作詞 RIHO |
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前を向いて
たくさんの視線無視して
あたし平気よって顔をする。
足が震えてる、
脈が速い、
息が苦しいよ。
どうして、どうして・・・
あんなにいっしょに笑ったくせに
あんなにいっしょにいたくせに
こんなふうに簡単に
リボンがするりとほどけるみたいに
あたしたちの今までなんて
なかったことにしてしまうのね。
誰に机を蹴飛ばされるより
誰に中指立てられるより
誰に「死ね」って言われるよりも、
あなたとあたしの目が合って
あわてて視線をそらしたりした
寂しい瞳が苦しかったよ。
誰がわかってくれなくたって
誰が離れていったって
誰があたしを疑ったって、
あなたがいればよかったよ。
本当にもう、それでよかった。
明日もあさってもずっとこんなふうだとしても
生きていける気がしたよ。
今、隣にあなたはいないけど、
それは苦しいことだけど、
涙を流したらあたしはきっと負けてしまう。
あいつの前で、あいつらの前で
あたしは絶対泣いたりしない。
自分に、あいつに、負けたくはない。
この話が笑い話になった頃に
きっとあたしは今より強く優しくなれる。
心が痛かった毎日を
我慢した涙を
こんな自分を、誇りに思える。
あれからずいぶん経って、
みんなきっと私を忘れた
そんなころになって・・・
「あたし、強くなれたかな?」
そっとつぶやいてみた。
あの頃のあたしの傷は
全部癒えたわけではないけれど・・・
「もう泣いてもいいよ。お前強くなったよ、すっごく」
優しい笑顔で言うから
何にも知らないくせにそんなこというから・・・
笑っちゃったじゃない。
抱きしめられたときに
生きていてよかったと、素直に思えた。
あの頃のこと、
よかった、なんてとても言えないけれど
今のこの、私の涙は・・・
たぶん嬉し涙だよ。
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