|
|
|
真昼の白い月
|
作詞 美琴 |
|
届かぬ痛みとわかっていながら
抱えたのは私の意思
泣き言など漏らさないと
誓ったのは貴方にだけ
無情な私に涙など似合わないと知っていながら
頬を伝い流れる雫は温かい
貴方が司る純白の空間を汚したときから
覚悟は出来ていたのに望みを捨て切れないのは
貴方の優しさを信じて疑わないから
救いを求める手を握り返す義理も
救いを求める権利ももうないと自覚するたび
苦しくて仕方がないのは
生半可な覚悟で貴方の元を去ってしまったせい
貴方を求め続ける心を砕いてまで
与えられた居場所を立ち去ったのは
誰の救いにもなれないと知らされたから
貴方の言い付けを守らず
囁かれたあの人の言葉に惑わされなければ
今もまだ貴方のむくもりに包まれて
生きながらえれたのでしょう
愛すべき貴方を穢した私に涙を流す権利さえ
もう与えられないと知ってしまったけれど
貴方が愛したこの世界と
愛する貴方に別れを告げるこの瞬間だけは
せめて涙を流させてほしい
|
|
|