|
|
|
ノート
|
作詞 まーるす |
|
土曜の午後
ホコリまみれの物置にあった
子供のころの思い出を引きずり出した
そこにあった一冊のノート
僕は忘れられたノートを開いた
ちゃんと夢に手を伸ばして生きていますか?
迷いなく答えられるのは子供の僕だった
子供のころ虫のいい幻想を書いたノート
僕はヒーローなんて今じゃ赤面物だね
汚い字で書かれた表紙のないノート
将来の夢がいくつもあるね
大人になりかけた僕には必要のないノート
そこには確かに「僕」があった
ちぎれかけた最後のページ
そこにあるページ半分の空白
僕はそこに手紙を書いた。
宛名は僕 宛先も僕
「あなたは今夢を見ていますか?」
胸を張ってこたえられるようになったら返事を書こう
僕はそのノートを引き出しの奥に仕舞い込んだ
|
|
|