|
|
|
「行こう」
|
作詞 sHo |
|
遠い海の向こう 一人の少年がいた
友達はいなく 自分か何なのかさえ分からない
その少年の心を唯一和ませるのは 大好きなお芝居
毎日のように 見に行った
そんなある日 一人の劇団員が少年に言った
「いつも見に来てくれてるね」
黙って頷くしか出来なかったけど
劇団員は微笑んでくれた
少年は泣いた 人の暖かさを初めて知って
少年は笑った 自分の存在に気づいてもらえて
今日もまた 少年はお芝居を見に行く
初めて出来た友達を見に 劇場へ
でも友達はいなかった 何も言わずに
少年の前から 姿を消した
瞳に溜まる涙を 唇をかみ締め堪えた
友達との 約束だから
「男なら泣くな。泣くと余計つらくなる」
涙は風に流された
家に着くと 一枚の手紙
「俺は旅に出る。来るなら一緒に・・・」と
背からの声に気づき 振り向くと
友達は立っていた
少年は走った 手紙を握り締め
少年は飛び込んだ 友達の胸の中へ
友達は言った
「行こう」と・・・
|
|
|