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午後六時、二人乗り。
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作詞 ここぁ。 |
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午後六時
待ち合わせ場所は放課後の下駄箱。
あたしは君を思って待ってた。
少し遅れて来た君は
部活終わって疲れ気味で、
少し申し訳なさそうな顔して
あたしを自転車の後ろに乗せた。
初めてだよ、二人乗り。
君に思いっきり抱きつきたいけど
やっぱり照れちゃうから
サドル握って、横の風景を見てた。
君の髪がなびく。
君のシャンプーの匂い。
君の背中はとても大きくて
何だか下向いちゃった。
「行くよ?」
突然の声の後、
急な坂道をブレーキかけずに下ってく。
あたし…思いっきりギュッって抱きついちゃった。
予報外れの大雨に打たれても、
長い坂道が続いても。
あたしたちは笑って、夢中で駆け抜ける…
ずっとそぅありたぃ。
坂道を降りた後の大きな夕焼け
まぶしすぎるくらいの午後六時十八分。
明日も明後日も、また後ろで笑ってたい。
後姿の君の表情(カオ)は分かんないけど
きっと、あたしと同じ気持ちで居てね?
明日の六時も、
君を思って待ってるから。
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