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雨のベンチ
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作詞 makky |
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降り続く雨
老人がひとり笑った
僕の肩を叩いて
微笑んでくれたんだ
僕は濡れた身体を
乾かそうと逃げ出した
老人は濡れていた
雨の中で微笑んでいた
心地良く
でも冷たい雨
僕には耐えられなかった
老人はまだ
雨の中
ベンチに座って微笑んでいた
止まない雨
僕はひとり閉じ籠った
濡れることを恐れた
乾かせないことを怖れた
老人はひとり
雨に濡れながらひとり
誰に伝えるでもなく
雨に消えていった
悲しいとか
感じはしない
僕の恐れた気持ちは正直だった
老人の最後に
唯、憧れ
雨を受け入れた終わりが
老人の居たベンチ
雨は上がったけど
僕はまだ濡れることを恐れてる
受け入れることを拒んでる
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